エーステ春組単独公演SPRING2019の大楽を鑑賞しました。
当日は仕事の都合がつかずライビュ配信で観られなかったので、予約購入だけしてディレイ配信にお世話になりました。この時代のオタクで良かった…!
すっかりおなじみになったパセラ先生を予約し、エーステに突き落とした例の友人とともに鑑賞。
って書いてもう12月やないか~~~い。
「夏組単独が始まるまでには…!」と思っていたのに、始まってますよ夏組単独。終わりましたよ夏組単独。
春単独なんて円盤発売したよ。どいう言う事なの。
そんなわけで遠い記憶を手繰り寄せて書いてるので、違うこと書いてたらごめんね。
本日のラインナップはこちら。
☆構成と演出
一幕が『第二回公演・不思議の国の青年アリス』で二幕が『第三回公演・ぜんまい仕掛けのココロ』という構成。
夏秋冬と裏方組が場面転換をつなぎながら話が進みます。
今回は一幕二幕ともに春組の公演なので、春組キャストは当然ながら出ずっぱり。
前回の春夏公演の時は咲也くんをメインに春組全員の個人パートが少しずつ盛り込まれていたけど、今回は一幕は真澄くんと至くん、二幕は綴くんとシトロンの関係がストーリー通り描かれていて、そこを他のキャストが支えてつないでいくのがとてもよかった。
たまに演出とケンカしていたエーステですが、今回は演出に賛辞を贈りたい!!!!!
真澄くんと至くんのゲーセン対決のシーン、あぁいう見せ方をすると思ってなかった。あらまっきの有効活用。(後述)
せっかくなので、一幕、二幕と分けて感想を書いていこうと思います。
それぞれで個々の話をするとびっくりするくらい長くなるので、主演・準主演の二人をメインに書きます。
☆一幕:不思議の国の青年アリス
この公演のキーワードは『大人』
『大人』ってなんでしょう。
どうしたら『立派な大人』になれるんでしょう。
誰にも分からないその答えを求めて、真澄くんはもがき、至くんは空回りをします。
コミュ力低男の二乗。
一見すると一番クールで大人に見える二人だけど、実は春組で一番こどもな二人。
そんな主役と準主役のふたりにハラハラしながら見守る咲也くん、綴くん、シトロンの三人。
育ってきた環境のせいか、咲也くんが一番大人ですね。
碓氷真澄(牧島輝さん)
前回にも増して監督への愛が止まらない真澄くん。
真澄くんは今回の座長公演を通して「大人の男」を演じます。
愛想の悪さも毒舌も封印して、就活でも行くんか?ってくらい爽やかな笑顔で。
座長なので当然ながら出番が多いんですが、前にも増して目が合う。(※配信です)
いや、めっちゃ見るじゃん…ヤダ…いけめん…もっと見て。
熱量と湿度のある瞳が真澄くんらしくて大変よろしい。
相変わらずお歌がお上手なんですが、ソロ曲の歌詞を要約すると「ねぇもっと俺を見て」。
需要と供給の完全一致。
そんな自分本位な歌なのに切なそうに歌わないでよ好きになるから。(ちょろい)
「アリス」を通して「人との関わり方」を学んでいく真澄くん。
実際問題、『大人になるためのステップ』って社会に溶け込む術を習得することで、結局は人との関わりと経験からいかに学んでいけるかだと思うんですよね。
傷ついたり傷つけたりして、手探りで距離感を学んでいく。
時に叱られるし、喧嘩もするけれど、喧嘩しないと仲直りのやり方は学べない。
幼いころにできなかったそれを、真澄くんはもう一つの家族である春組で学んでいるんだなぁ。
劇中に出てきた同級生たちのように斜に構えた彼を笑い飛ばさず、導いてくれる春組を大事にしてね。
茅ヶ崎至(立石俊樹さん)
ハイ、100点。
ほんとさ、たびたび思うけどあのベージュのスーツがあそこまで似合う男いる?!
至くんは今回「世間的に大人と認定される年齢」と、実際の「成長しきれていない自分」で葛藤します。
これ、成人した人なら誰でも思っていることですよね。
高校生からしたら社会人ってすごく大人で、キラキラしていて、なんでも知ってるしなんでもできるように見える。
実際に自分がその歳になると「こんなに何も変わらないの?」って、当時焦がれていたあの人たちとのギャップに戸惑う。
あの人たちだって、きっとそんなに大人じゃなかったんだろうけど。
そんな葛藤の中で「オレ何やってんだ?」とめんどくさくなり、自分のフィールドで叩きのめしちゃう子どもっぽさが、彼の幼さであり、魅力だよね。
ゲーセンの下り、演出も含めてめちゃくちゃ好きです。
立石さんの綺麗なお顔から発せられる、至くん特有の「めんどくさいオーラ全開の発言」のギャップも最高でした。
至くんって「姉がいる末っ子長男」って感じが溢れ出てるけど、立石さんの甘めフェイスがそれを尚引き立てているよね。罪な男だわ。
ゲーマーコンビが並んでゲームしてるとこ、椅子がみっちみちで0距離なのかわいかった。
それコントローラー操作するのしんどいだろ。
佐久間咲也(横田龍儀さん)/皆木綴(前川優希さん)/シトロン(古谷大和さん)
まとめてでごめんなさいね。永遠に終わらなそうなので許して。
この時点での春組って、確実に距離は縮まっているけどお互いの距離感が掴めていなくてもどかしいですよね。
綴くんはたっぷり兄弟喧嘩をしてきたろうし、シトロンだってコミュ力が高い。
咲也くんは空気を読むのがとても上手だから、その気になればどうにだって手出しは出来たと思う。
けど、真澄くんも至くんもマイペースが過ぎる上に肝心なところは口にしないので、歩み寄るにもどこからいけばいいのか分からない。
そんな遠慮が端々に見えて、先を知っていつつも「っあ~!!!!」となった。
それでも三人がちゃんと主演と準主演の二人のことを考えているのが分かるから、安心して観ていられるんだよね。
横田さん演じる咲也くんのチェシャ猫がめためたにかわいかった。
瑠璃川幸(宮崎湧さん)
夏組から一人出演お疲れ様でした!
衣装趣味に全振りして猫耳うさ耳つける幸くん、生き生きしててちょう良かった。
アンサンブルでトランプ兵やってるなのくんめちゃかわ。
摂津万里(水江建太さん)
セッツバンリに落ちたくない…落ちたくないのに、水江さんの万里くん観るたびに「うっ顔が…育ちがいい…好き…じゃない!!!!!」と握りこぶしを己の顔面に打ち付けて目を覚ましています。
古市左京(藤田玲さん)
二幕のパンチが強すぎて一幕の記憶がほとんどない。
月岡紬(荒牧慶彦さん)
安定の紬くんも最高だったんだけど、何よりもゲーセンのシーンがさぁ!!!
至くんが真澄くんを(格ゲーで)ボコるシーンで、至くんが操作するゲームキャラを荒牧さんが演じてらっしゃったんですが、マジで殺陣上手いですね。
WINの時の流し目がやばい。さすが2.5で天下を取った男。
雪白東(上田堪大さん)
堪大さんってお姉ちゃんいる?(唐突)
東さんの女っぽさに磨きがかかりすぎでは???
ビジュアルの美しさもだけど、中身の女っぽさがさ…なんかこう、壇蜜?
迫田、支配人は二幕後にまとめて書いてます。
☆二幕:ぜんまい仕掛けのココロ
この公演のキーワードは何だろう。
友情?すれ違い?繋がり?どれもがしっくりこない。
何か一つのワードで括れるほどすっきりとしたものなら、綴くんと水野くんはとっくに顔を合わせていたかもしれない。
綴くんのスランプから始まるこの物語は、繊細で小さな感情の歯車がずれていくことから始まります。
無意識に少しずつずれていった綴くんの歯車を、準主演であるシトロンが優しく丁寧に戻していく。
日常パートではコミカルを担うことの多い二人が、春組としては少しシリアスな空気の作品の主演・準主演というのも面白いなと思いました。
二人をフォローしながらも急かさず待つことを決めた、咲也くんと真澄くんと至くん。
三度目の春組公演。互いへの信頼感があればこそ、ですね。
客席に水野くんを座らせることで「客席=監督」→「MANKAIカンパニーの客席」という演出が素晴らしかったです。
皆木綴(前川優希さん)
何度か言っていますが、前川さんの綴くん本当に好きです。
納得するものが書けないのに公演日は迫ってきていて、その苛立ちの発露が他人ではなく内へと向かうのが綴くんの不器用さで優しさで。
自分自身の力不足への葛藤が「できないことが多いから支えてもらってばかりで」と語っていた前川さんご本人とリンクして、こっちまで苦しくなった。
綴くんと水野くんが互いの視点から過去を回想するシーンでは、幼い彼らの中に確かに芽生えていた友情と、それを今まで大切に抱えていた水野くんの後悔と決意に泣きました。
面倒見がよく、交友関係も広いであろう綴くんだけど、今でも水野くんは「友人」としてカテゴライズされている。
立場が違くとも、言葉を交わせなくても続く友情を知っているから、ルークとSの結末に苦悩したのでしょう。
劇中劇でSとの友情を丁寧に育てたり、周囲から理解が得られないことに憤るルーク。
「いつか、また」とSのねじまきを外すシーンに、これでもかと泣きました。
ルークに託されたねじまきが使われる日が待ち遠しいですね。
シトロン(古谷大和さん)
演技力の鬼で愛の塊。
要所要所でシトロンへの思いや春組への思いを語っている古谷さんですが、それがここぞとばかりに爆発していた。
今回シトロンは準主演で綴くんを支える立場です。
スランプになった綴くんをあれやこれやとリフレッシュさせるために動きますが、これ、準主演じゃなくてもやるよね。シトロンってそういう人。
水野くんがそうであったように、シトロンにとっても「ただのシトロン」として初めての友だちで家族が春組だから。
大切な人たちが笑顔であることがシトロンの笑顔と元気の源。
そうやって大切な人のために尽力しても「何もしてないヨ!」と朗らかに笑うんだ。
なんて心が豊かな人なんだろう。
劇中劇のSの演技、素晴らしかった。
動きも表情も笑顔すらも機械人形そのもの。
生まれたてのココロを知らないぜんまい仕掛けの機械人形が、どんどん人間に近づいていく。
最後の最後で「いつか、また」と破壊ではなく「ねじまきを外すこと」を提案したSは、あの中の誰よりもルークのココロを理解していた友人だった。
水野茅(笹森裕貴さん)
笹森くん、いいとこのお坊ちゃん役似合うよね~!!!
今公演のキーキャラクター水野くん。
他者から一線を引かれてきた水野くんにとっては初めて遊んで叱ってくれた友だちが綴くんで。
それが大人の事情である日突然一緒にいられなくなってしまった。
彼のせいでないことは明らかだけど、それでも責任を感じるは、彼の後悔であり誠意でありプライドなのでしょう。
記憶の中で少しの痛みを携えてキラキラと輝いていた二人の思い出。
あの日ワクワクした物語を綴ったその人が、裏切ってしまったその人が、変わらず物語を書き続けていたことは水野くんにとって救われる事実だったのでは。
これからも二人は変わらぬ距離感で友情を続けていくんだね。
ずれて止まっていた二人の時間が静かに動き始めた気がします。
佐久間咲也(横田龍儀さん)/碓氷真澄(牧島輝さん)/茅ヶ崎至(立石俊樹さん)
漫才パートのパンチが強すぎてあまり記憶がないんですよね…ごめん…。
MANMANグランプリで必死に笑いこらえてる真澄くんがかわいかった。
コルトの咲也くんはチェシャ猫に勝るとも劣らないほどにかわいいし、厨二すらも着こなす至さんの顔面の良さ。さすが。
打ち上げ配信のWマックスに爆笑してしまった。悔しい。
瑠璃川幸(宮崎湧さん)/月岡紬(荒牧慶彦さん)/雪白東(上田堪大さん)
あんまり記憶がないそのに…ほんとごめん…
摂津万里(水江建太さん)/古市左京(藤田玲さん)
お前らのせいだよ!!!!!!!
いろんな記憶を持っていかれて悔しかったのでコンビでまとめた。
真顔でいい裏声で「せっきょ~」って!やかましいわ!!!
MANMANグランプリパートでガチ漫才(なのか?)すると思わなかったじゃん…「せっきょ~」爆笑した悔しい…配信で良かった。
ネタも含めて「せっきょ~」以外覚えてない。パンチが強い。
松川伊助(田口涼さん)
松川さんの支配人いると安心する。癒し。
迫田ケン(田内季宇さん)
田内さんの迫田相変わらず元気でかわいい~!
一緒に\アニキ!!!/ってコーレス(?)出来たの最高。
☆レビュー
レビューであってるかな?
二幕でぼろ泣きした後で涙腺がグダグダなところを笑わせてくれる迫田。癒し。
お馴染みのblooming smileも、春単独の一五一会も大好き。
舞台上で、客席で、みんなが楽しそうにはしゃいでいて、柔らかい春の空気が感じられる空間でした。画面越しだけども。
まさかSpring has come!を歌ってくれるなんて!!!!
曲が流れるように繋がってSpring has come!になった瞬間「わあああああああ!!!!!!!」って友人と歓喜しました。
開花の予感の衣装かわいいよ~。春組の衣装は特に好きです。
☆春から夏へ
A3!はいつも春組から物語が紡がれます。
出会いと別れの季節。恋の季節。始まりの季節。
そんな春に集った五人が家族になった『ロミオとジュリアス』。
そこから一歩二歩と踏み込んで心地よい距離感を知った『青年アリス』。
それぞれのやり方で家族を思い寄り添い待った末の『ぜんまい仕掛けのココロ』。
季節の始まりと共に彼らが重ねた三回の公演を、こうしてステージで観られるのは幸せですね。
昨年の春夏公演を終えて大切に守って繋いできた種が、無事に再び春を迎えて芽を出して、優しい春の花が咲きました。
次は夏組単独公演。
ワイワイガヤガヤと賑やでパワフルな夏が楽しみです!
★まとめ的な
書き始めてからもう半年くらい放置してしまった春単独公演。
「次は夏組単独」って書いてるけど、もう夏単独終わってるからね。
しかし、書いているとまた観たくなりますね…円盤を購入するかずっと葛藤しています。
二枚セットで一万くらいなんだよねぇ。全然買えちゃうんだよねぇ。
でもどれか一つでも買おうものなら全公演の円盤を買ってしまうので…オタクってそういうところある。
夏組単独の感想も上げたい予定です。
出来れば年内に上げたいんですけど、スタライの感想も書きたいので…
予定は未定とならないよう頑張ろうなわたし!!!!!!