【エーステ】SUMMER 2019 9/29(日)東京凱旋公演

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エーステ夏組単独公演SUMMER2019の大楽を鑑賞しました。

www.mankai-stage.jp

例によって例のごとく当日は仕事だったため、ディレイ配信を使い鑑賞会。

ディレイ配信がなかったらここまでエーステにはまらなかったし、DMMでの配信がなければ観る機会自体なかったと思うので毎回感謝しきりです。

春組と同様に記憶を手繰り寄せているので、曖昧なところがありますが覚書なのでご容赦ください。

 

本日のラインナップはこちら!

 

☆構成と演出

一幕が『にぼしを巡る冒険』で二幕が『抜錨!スカイ海賊団』。

基本構成は前回の春組単独と同様ですね。

春秋組の一部キャストと雄三さんに加えて、今回はGOD座が参戦です。

ん~~~ファビュラス。(後述)

二幕、三角くんと円を繋ぐ紙飛行機の演出に泣いた。

 

☆一幕:にぼしを巡る冒険

一人で完璧にこなしたい幸くんと、他人に踏み入ることが怖い一成。

夏組の中でも創造性に溢れた二人にスポットを当てたお話。

人に頼ることの難しさ。弱みを見せることの怖さ。

普段の自分と真逆の役を演じることで、自分の不器用な部分と向き合う幸くん。

引かれた一線を越えて踏み込んでいく勇気の重さ。

元々持っている自分の長所を自覚することで、幸くんと向き合っていく一成。

二人をその気付きへと導くのは、やっぱり夏組の三人なんですよね。

 

瑠璃川幸(宮崎湧さん)

幸くんって一点集中タイプだと思っていて。

たぶんマルチタスクとは対極にいる人間なんじゃないかな。

あれだけ早く衣装のデザインを上げたり作ったりできるのって、常にそのことで頭がいっぱいだからですよね。

そんな幸くんが座長と衣装両方担当するって、そりゃ爆発もする…。

完璧主義者が故に、どちらも中途半端な現状にイラついて、その原因が自分にあるとなると自己嫌悪が進む…「これが俺の精一杯なの!」というその姿が苦しい。

マイノリティを自覚している幸くんは、自分の「好き」を貫くために完璧でいたいんだと思うんです。

中途半端じゃ馬鹿にされるから。

実力さえあれば黙らせられる口もあるって知っているから。

一人でそうやって生きてきた幸くん。でもまだ中学生なんだよ。

夏組のみんなにとってMANKAIカンパニーが「自分を受け入れてくれた場所」になったように、幸くんの中で一成や夏組が「頼ってもいい人たち」になったのがとても嬉しい。

劇中劇のシロはすっかり吹っ切れた幸くんがあざと可愛い。

あと天馬作の歪なおにぎりをあえて食べる幸くん最高。

けどね、一つ言っていい?いいよ。ありがとう。

実をいうと春夏公演の時から思っていたんですけど。

幸くんのメイクはアレで正解なの???

シロの時めちゃくちゃ白浮きしてたし、きつめのメイクにかわいい役だからミスマッチすぎてちょっとニューハーフっぽくなってたじゃん…。

日常パートと劇中劇パートでメイク変えるわけにいかないし、ある程度仕方ないことはわかってるんだけどさぁ!!!!

クールキャラだから日常パートの「瑠璃川幸」の時はあえて大人びたメイクをしてるんだと思う。

でも幸くんって「かわいい顔して毒舌な男の娘♡」だからこそのギャップが一つの武器なわけで。

元々きゅるるんかわいいお顔♡のなのくんが演じるなら、もう少しかわいいに寄せたメイクでも良いと思うんですよ。

シェヘラザードは大人びた役だからそれほど気にならなかったけど、シロはかわいさ全振りの役だったからめちゃくちゃ違和感だった。

そこだけ!なのくんはかわいい!!

 

三好一成(赤澤燈さん)

にぼしの中で一番好きなセリフがありまして。

「ダメだしするだけって、一番ヤなやり方っていうか。

 文句つけるだけなら、誰でもできるでしょ。」

これが示す通り、一成って本当に相手を否定しないんですよね。

三角くんが突拍子もないことを言っても、誉が意味の分からない詩を高らかに朗読しだしても、誰が何を言っても突っ込みはするけど否定しない。

それは人としての美徳であり誰にでもできることじゃない。

一成の中でダメ出しと対案はセットであるべきで、けれど「嫌われるのが怖い」という意識が強すぎて何も言えずに八方美人になってしまった第一回公演。

それだけを考えると「ダメ出しが出来たこと」で明確にみんなとの距離は縮んでいるけど、一成自身は納得できないよね。

デザインの世界っていろんな人が関わっていて、却下されることの方がきっと多い。その中でモチベーションを下げず気持ちよく、どうせやるなら楽しくやろう!っていうのが一成だと思うから。

そして「対案」の中には「自分だから提案できること」が求められる。

そこが他とは違うデザイナーズコンビならではの苦悩。

天馬のイラストが発端でカズナリミヨシのお絵かき講座が始まるわけですが、あの下り、完全にEテレ。あれ?朝10時かな?

ゲームイベストで書かれていた「絵本にハマってて~」という伏線がなかったので突然絵本が出てきたようにも思うけど、Eテレの時間(違)のおかげでまぁ、自然だった?かな?

劇中劇はお兄ちゃんな一成が観られて最高~!

相変わらず燈くんほっそいね…ちゃんと食べて…

立ち方や仕草が時おり解釈違いなんですけど(あんなにずっと片足曲げて立つ人いないだろ笑)、チャラさの根底に真面目さや繊細さが覗くのは燈くんが演じるからこそなんだろうなと思う。

ひたすら突っ込みにまわるクロ、テンポが良くてめちゃくちゃ笑った。

夏組キャスト陣では燈くんがツッコミだから本領発揮でしたね。

 

皇天馬(陳内将さん)

まとめてしまうにはあまりにももったいないくらいの働き。

陳内さん、本当に天馬が好きで夏組が好きで、天馬への理解度がすごい。

「俺がいない時に解決できないと困るだろ」って自分で言ったくせに自分で寂しくなってたよね。かわいすぎでは???

そしてやっぱり夏組の中でダントツにうまい。

キャスト全体を観ても頭一つ飛びぬけてるなと思う。

猫じゃらしダンスのミケが最高。真顔で謎の動きをするな。

大好きです、GIFでください。

 

斑鳩三角(本田礼生さん)/向坂椋(野口準さん)

ちょいちょいお兄ちゃん力を発揮する三角くん、スカイ海賊団への伏線ですね。

お絵かき講座で色鉛筆もってふわふわ踊ってたのかわいい。

野口さんは相変わらず活舌が良くてとっても聴き取りやす…腕ムッキムキだね?!

「十ちゃんみたいになりたくて!」って言うむっくんにほっこりしてたら、ノラの二の腕の逞しさよ。

びっくりした…腕相撲きっと十ちゃんといい勝負できるよ…。

 

佐久間咲也(横田龍儀さん)/皆木綴(前川優希さん)

春単独に引き続きの出演お疲れ様です!

単独公演を終えた春組がいると見ている側としても心強い。

咲也くんは全編を通して天馬くんを支えていきますが、単独公演で春組を支えた「リーダーの佐久間咲也」を経てこその説得力だなぁと思った。

綴くんは今回ツッコミお休みできるかな~と思ったけど、そんな甘いことはなかったね。

幕間繋ぎの十座くんとのやり取り、春組(主にシトロン)へのツッコミよりソフトなのがなんかかわいかった。 

 

兵頭十座(中村太郎さん)

今作の幕間繋ぎ及び息抜き要員。

十座くんを壊さずにコミカルに笑わせてくれるのは結構すごいことなんじゃないかしら。

天然で意図せず母性心くすぐってくる十座くんの魅力が存分に出てたよ…恐ろしい子ね…。

 

飛鳥晴翔(伊崎龍次郎さん)

晴翔が夏組公演を見に来るという演出、とても良い。

なんだかんだ、晴翔も演劇バカなんだなぁ。

 

レニさんと雄三さんは二幕後にまとめて書いています。

 

☆二幕:抜錨!スカイ海賊団

みすみ~!!!!!好きだ~~~~!!!!!

夏組きっての自由人で不思議キャラ、三角くんが主演の公演。

これまで影に日向にと夏組のメンバーの成長を助けてきた三角くん。

そんな彼のバックボーンの一部を知ることが出来るストーリー。

準主演の椋くんに支えられながら、一つの殻を破った三角くん。

椋くんの奮闘と成長に胸と目頭が熱くなりました。

 

斑鳩三角(本田礼生さん)

生い立ちを語るときの一人芝居のクオリティよ。

幼少期・現在の三角くんだけでなく、祖父である八角さんも見事に演じてみせました。

声色だけでなく態度や表情まですべてきっちりと。

あのシーンだけで斑鳩三角という役者の特質(憑依型演技)が明確に表現されていましたね。

八角さんが遺した言葉を思い出すための宝探しを進めるうちに、斑鳩家と三角くんの確執が見えてきます。

弟・円のことを「円はすごいんだよ!」と誇らしそうに話す三角くん。

「両親もまどかの事かわいがってた」と寂しそうにこぼすその姿がつらい…物心ついた時から家族の輪に入れていないことに気付いてたんだろうな…。

自分だってカンパニーや夏組のためなら労力を惜しまないくせに、頼る立場になると「みんなが嫌な思いするから」と諦めようとするところがお兄ちゃんだし、優しい人だなと思う。

三角くんが頼られて嬉しいように、みんなだって三角くんに頼られたいのにね。

椋くんと夏組、カンパニーのみんなのおかげで八角さんの言葉も思い出し、円くんとの確執も少しだけほぐれ、やっと調子が戻ってきた三角くん。

「ヨーソロー!!!」と航路を行くスカイ船長は、お人好しで優しくて仲間を何よりも大切にする、温かな人でした。

演技・ダンス・アクロバットと「三角のすごいとこ全部見せたい!」という礼生くんの欲張りな三角愛を感じて嬉しくなった。

「紙飛行機作ろ~」って円と歌うシーンは完全にアナ雪なので、あそこだけ日テレで配信します。(しません)

 

向坂椋(野口準さん)

椋くんの優しさと芯の強さにどれだけ助けられてきたでしょう。

自己評価の低さと自信のなさから、その優しさは頼りなさとすり替えられがちだけど、行動力のある彼の優しさは実はとても頼りになる。

誠実な心から発する言葉には人を動かす力がある。

差し伸べた手を拒まれても、相手のためになることをしたいと行動する椋くんが準主演で良かった。

「王子様になりたい」「十ちゃんみたいになりたい」と憧れを追う椋くんだけど、彼もまた、誰かに背中を追われるような素敵な大人になるんだろうなぁ。

劇中劇ではスカイ船長にツッコミつつ、笑いもとりつつ、準主演として舞台を支える成長ぶり。

エーステは本編と劇中劇の演じ分けも見どころの一つですが、野口さんの演じる椋くんはきちんと芯の強さがあるので、ワイルドな役も違和感なくハマりますね。

ヘンリーの衣装がとっても似合っていた。

アリババの衣装もだけど、野口さんアイボリー似合いますね。

 

斑鳩円(宇佐卓真さん)

あっ、円だね~~~~!!!!!

几帳面そうな雰囲気や、本当は三角くんに憧れているのに手の届かない憧れだと知っていて自己嫌悪を抱え、それを消化できずに八つ当たりしてしまう幼さとか、結局椋くんに非情になれない優しさとか、斑鳩円って感じ、分かる。(お前は円の何を知っている?)

二幕公演のキーアイテム「紙飛行機」は円の心に兄への葛藤、罪悪感や自分の環境に対する閉塞感を呼び起こすもの。

それと同時に楽しかった兄・三角との思い出のアイテムでもあって。

たった一つの紙飛行機で思い出すほどに懐かしく大切な幼い日の出来事。

虚ろに紙飛行機を飛ばす冒頭から、物語を経て三角くんの飛ばした紙飛行機に微笑む円が愛しかった。

父親に代わって脚本を書く都合のいい賢い子ども円。

お願いだから、円が救われる未来を書いてほしい。

「紙飛行機作ろ~」のシーンはHuluで配信します。(しません)

 

皇天馬(陳内将さん)

天馬としてコメディを演じるのが楽しくて仕方なくなってるじゃ~ん!

気取った屋敷ネコのミケから一転、間抜けでおとぼけな乗組員ジョニー。

「陣内さんが演じるジョニー」じゃなく「皇天馬が演じるジョニー」にしか見えないところがすごい。

間の取り方や舞台端にいる時の振る舞いがどんどん笑いに対して貪欲になってる。

映画もそうだけど、コメディって本当に上手い人がやらないとダサくなってしまうので、きちんと喜劇に昇華出来ているのは陣内さん演じる天馬がいるからこそだと思う。

そこがまた夏組らしくていいんだよな~!!!

 

瑠璃川幸(宮崎湧さん)/三好一成(赤澤燈さん)

フランソワ幸くんかわいい~。

やっぱりエーステの幸くんメイクはクール系の役だとしっくりくる。

燈くん、ポール衣装めっちゃ似合うね!!!!!

ゲーム内でもポールに扮したカズナリミヨシ大好きなんですが、ステでも似合う~神経質そうな感じが最高。

ポールが仲間になる展開はステオリジナルですよね。

スカイ海賊団がますます好きになる改変で、個人的にはとても好きです。

 

佐久間咲也(横田龍儀さん)/皆木綴(前川優希さん)

三角くんに感情移入しまくっていたのであまり記憶がない…ごめん…

 

兵頭十座(中村太郎さん)

三角くんのために動く椋くんをサポートしてあげてて、全編通して従兄弟の中の良さが観れたの最高。

 

飛鳥晴翔(伊崎龍次郎さん)/神木坂レニ(河合龍之介さん)

レニさん、相変わらず顔圧が強い。(褒めてる)

GOD座はGOD座で守りたいものがあるんだよなぁと思った。

MANKAIカンパニー箱押しなのでどうしても悪役として観てしまうけど、今後レニさんの演劇に対する思いとかMANKAIカンパニー(立花父)との関係性が明らかになったらGOD座も好きになってしまう可能性ある。チョロ。

ブルスマの\アニキー!/のところ、迫田も左京さんもいないからどうするのかなと思っていたら晴翔が出てきて「皆さんで\ファビュラス/と叫んでください!」って言いだして爆笑したよね。

\\ファビュラス!!!!//

 

鹿島雄三(滝口幸広さん)

レビュー前の繋ぎめっちゃくちゃ笑った。

「空を見上げる度に今日の花火と俺の顔を思い出せよ」って、本公演並みの爆笑を一人でかっさらっていくのずるすぎでしょう。

幕の後ろで爆笑していたであろうキャスト陣もかわいい。

客降りしたときに会場の監督ちゃんの頭をガシガシ撫でてたけど、実はお顔がきれいな滝口さんが演じているから許される所業。

 

☆レビュー

夏組のレビューはテンアゲマックスでちょーーーたのしい!!!

テンションAttention大好きなんですよね。

ただ楽しく盛り上がるだけじゃなく、夏の終わり特有のセンチメンタルさが残るあの曲調。大好き。

打ち上げる準備はどう?\OK!/

3.2.1.\ドーン/

掛け合い出来たの嬉しかった~!まぁ配信ですけど。

そしてそして!春組を見た時から楽しみにしていたオレサマ☆夏Summer!!!

全力で全開でコーレスした!!夏組のフェス感たまらん、最高。

天馬がキメ顔しつつも楽しそうにしていると笑顔になっちゃうね。

 

から

春組から再び始まった物語を、ぐんぐん成長させるのが夏組。

ギラギラ照らす太陽の下でビタミンカラーが主張し合う元気な季節。

そんな夏に出会った五人が友だちになった『Water me!』。

苦しいときに助けてと言える、独りじゃないことに気付いた『にぼしを巡る冒険』。

大切な友だちの大切な思い出だから、一緒に探したいと歩き回った『抜錨!スカイ海賊団』。

当たり前のように移ろう季節の名前を冠した、当たり前じゃないこのステージ。

夏組の完走を見届けられたこと、嬉しく思います。

騒がしく賑やかに個々を主張し咲き誇る色鮮やかな夏の花。

地上だけでは飽き足らず、夜空にまでドカンと大輪の花を咲かせていきました。

次は秋組単独公演。

これまでの歓声と拍手を養分として蓄えた実りの秋に期待が高まります!

 

★まとめ的な

秋組単独終わる前に上げられてよかった~!!

デッドラインが低すぎる。戦場なら真っ先にやられているぞ。(なんの話?)

あ、そうそう!

エーステライブ開催決定おめでとうございます!!!

めっちゃ行きたい…会場でコーレスしたい…ペンラ振りたい…

休みの確保をしたいので日程は早めにいただけますと助かります。

その前に秋組と冬組の単独公演ですね。

どちらも怪我なく無事に終わりますように。

 

最後に。

滝口幸広さん

MANKAIカンパニーを厳しくも愛をもって指導する雄三さんを演じてくださり、ありがとうございました。

なにを書いても思っても、無味乾燥な言葉になりそうなので、これ以上は心のうちに留めておきます。

本当にありがとうございました。