【確定申告はつらいよ】世の中には納税したいけどできない人もいる。どうすればいい? - かなエルオールナイトラジオ~VTuberも語りたい~ | Podcast on Spotify
オープニング
あっという間に19回目。
毎週配信しているものの、話題も尽きる事なくお便りも届いているそうで、なによりでございます。
新年度も一か月を過ぎたころの収録は、桜も散り始めていたようです。
母方のご親戚が島根にいらっしゃる縁で、島根に桜を観に行ったというかなえ先生。
きすき……脳内で漢字変換が出来ず検索してみたら『木次』でした。初見殺し。
合わせて桜の観光名所も出てきた。中国地方随一だって、綺麗だね~!!
現金一括で購入した新車に乗って……アッ、この話はちょっと、アレだからね、やめときましょう!!!!
炎上に気を付けながらしっかり稼いでしっかり納税して使うとこは使って生きていきましょう!ハイ!
本日は納税にまつわる切実なお悩み。いってみよ~!
お悩み相談
今回のお悩みは「納税できない」というもの。
お金回りといえば、かなえ先生!
ということで今回はあたたかくお悩みにお答えします!
ポッドキャスト紹介文より
精神的な理由から障害者年金を受給しており、納税したことがないという相談者さん。
就労支援(A・B型それぞれ)で働いていた事もあるけれど、現在はご実家で療養中。
社会的に『しなければいけない』とされていることが出来ないのはね、しんどいよね。
それが権利として許されていたとしても、出来ないという事実がふとした時に心にくる。
30代半ばになると、同級生のライフステージがどんどん変わっていったり、家族が高齢になっていったりと、時の流れをリアルに感じてくる頃だし。
そんな中で「納税することが大きな目標」という言葉。
文章の端々から伝わる誠実さもそうだし、わたしは貴方の言葉選びがとても好きです。
国から納税しなくていいって言われてるなら納税しなくてもいい、当面出来ることはちゃんと療養を続ける事だというかなえ先生。
本格的なお答えに入る前に、まず『就労支援』の解説から。
かなえ先生の噛み砕かれた分かりやすい解説は本編を聴いていただくこととして、ここでは厚生労働省のHPから引用します。
・就労継続支援A型
一般企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が可能である者に対して、雇用契約の締結等による就労機会の提供及び生産活動の機会の提供を行います。
・就労継続支援B型
一般企業に雇用されることが困難であって、雇用契約に基づく就労が困難である者に対して、就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供を行います。
上記に加えて『就労移行支援』と『就労定着支援』の4つがあるようです。
当事者の度合いによって、支援の形が選べるよってことですね。
因みに、障害者支援の場としてよく耳にする『作業所』というのは現在は(法の上では※)存在しないそうです。
低工賃・低就職率の問題解決を図るため、2006年に旧障害者自立支援法が施工され、それに伴い『就労移行支援事業所』や『就労継続支援事業所』という名称とされているそう。
そうなんだ、知らなかった。知らないことばかり。
※以前の制度の名残で現在でも『作業所』と呼ばれている事はあるようです。
そういった支援の場に行くだけでもすごいし、誰かのために何かをしようという志があるだけで立派だという大蔦さん。
障害者年金がもらえるというのは、国や自治体公認だから、今は療養に専念してもいいのではというかなえ先生。
どちらの言葉も優しく、正しい。
でも、当たり前とされている事が出来ない状況でもらう肯定的な言葉って、時に結構きついんですよね……。
わたしは前職を退職後に、国民年金と健康保険の免除・軽減を受けていた時期があります。
正規の手続きを経ての結果ではありますが、それでも、どこか後ろめたさがありました。
後ろめたさというか、今振り返れば不安だったんだと思います。
また定職に就くことはできるのか、自分の収入ですべての支払いを賄える日が再び来るだろうか。
返すことが出来ないものばかりが増えていってしまうのではないか、と。
必要な方に必要な支援が届いているのはとても良いことです。
そのための福祉であり、財源として税が使われているのは正しく、喜ばしい。
その循環する社会の枠組みの中で『受取る側』でしかいられない虚しさは、本当にわずかばかりだけど、分かります。
そういうときって自分に自信も余裕もないから、肯定してくれる人の言葉を受け止めきれないことがあって。
人からなにかを受け取るときって、優しい言葉ですらも自分の心の土壌が整っていないと難しいよなぁと、当時を振り返って思ったりした。
同列のように話さないでと言われそうですが……不快に感じさせてしまっていたら申し訳ないです。
大蔦さんがコロナ禍でずっと自宅にいた時に感じた、世界から忘れ去られてしまう不安や、将来や自分の価値に対する焦燥感。
かなえ先生も、それに近いものを感じ「死んだ後に何も残らないのが嫌だ」と思ってVTuberを始めたところがあると。
それとよく似ていると思う。怖いよね、あの感覚。
後世になにかを残したいと思わないわたしでさえ、誰もが出来ている社会的義務が果たせない事への罪悪感と不安は常にあったもの。
今となっては、かなえ先生が言うように「公的に認められた制度だから問題ない」って思えるんだけど。
まったく、人の心って難しくて面倒くさいですよね。
じゃあどうしようかって話。
電話サポート業務のように、自宅でできる内職やバイトのようなものはどうかという大蔦さんのご提案。
それ、わたしもありだと思う。
電話は苦手な人も多いから(わたしも電話めちゃくちゃ苦手)、内容はご自身に合わせて選ぶとして、少しでもいいから社会と繋がるのはいいと思う。
かなえ先生が言う『ちょっと回復したときに、当時の貴方と同じくらい悩んでる人たちに向けて「私はこうだったよ」って言えるようになる』というのもいいよね。
沢山の人に向けて発信する!じゃなくて、ブログとかSNSとか、色々あるし。
あっ!現状の整理がてら、ブログやってみない?!
インターネットの片隅で好き勝手に自分の思う事や考え、やりたいことを書くの、楽しいよ!どう?!(前のめり勧誘)(怖いよ)
本気のお誘いはいったん置いておくとして(でも検討してみて。そしてブログ書き始めたら教えて)、制度的に大丈夫かは分からないけど、内職はいいと思うな。
大蔦さんの言う「食べたいものを食べたいときに食べに行ける幸せ」って、すっごく素敵だし大事だと思う。
全然大きな額じゃなくていいの。
お気に入りのコンビニスイーツを自分で稼いだお金で買えるとか。
稼いだお金を貯めて、とても好みのマグカップを一つ買ってみるとか。
全然役にも立たないけどただ可愛いだけのぬいぐるみを買うとか。
そういう『自分のための買い物を、自分が稼いだお金できた』って成功体験って、一つ一つはとても小さいけど、誰からも邪魔されない貴方が獲得した自分を肯定する力になる。
誰に何を肯定されても、自信って自分の中でしか構築できない。
かなえ先生も大蔦さんも、わたしから見れば等しく素敵ですごい人だけど、それがお二人を肯定する力になるかは、それぞれの選択なわけで。
こうして相談者さんのお悩みを聞いて、それに対して喧々諤々あれやこれや言ったところで、どうするかは貴方が決めること。
とはいえ、せっかくこうしてお話を聞かせていただいたので、貴方が心好く生きられる道を選んでくれたらいいなぁと、インターネットの片隅から応援しています。
エンディング
おもろいわ~また聞きたいなという方は、ポッドキャストのフォローをお忘れなく。
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おわり
社会福祉って心身のお休みが必要な人への制度だけれど、必要な人ほど受ける事への罪悪感や申し訳なさを感じていたりして、その心の柔らかさを思う回だった。
貴方が「税金ってホントたっかいね!!!!!」って笑いながら言える日がきますように。
あ、ブログ始めたら教えてくださいね。(しつこいダメ押し)
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