プラダを着た悪魔2を観てきた。
SNSでちらほらと賛否が流れてきていたけど、他人の評価なんてどうでもいい!とても素敵な続編だった!!!!
Wicked後編同様に、メモアプリベタ打ちand推敲無し、鮮度重視の殴り書き感想です。
!!!!ネタバレあり!!!!
前作から20年。
社会は大きく変わった。
変わっていくもの。変わらないもの。変えられないもの。
激流の中で岐路に立った時、彼らは、わたしは、自身のなにをもってその道を選択し決定するのだろう。
アンディの頑固なまでの実直さと不器用さは、20年前と変わらないままで。ジャーナリストとして成功し、時を重ねてもなお、そこを貫けるって、それはもう揺るぎない武器だよ。空回りしたり、ぶつかって傷付いたこともあっただろうに。
誰もが憧れる場所を手放し、ジャーナリストとして生きてきたアンディの現在は、とても明るいものとは言えない。
表彰され、本まで出版しているらしいのに。
どんなにいい記事を書いても、それが社会のためであっても、受け取る相手がいなければ意味がない。
もっとあけすけに言うなら、お金にならなければ無価値だと、資本主義社会は打ちのめしてくる。
経費削減のために解雇され、仕事を探すアンディの元に、あまりもタイミングよく舞い込んだオファー。
まさかこれが、最高の伏線だったなんて!
それにしても、20年経っても危なっかしい体当たりなアンディに、「あぁもう!そういうとこ、なんにも変わってない!」と、ヤキモキしながらも愛おしくなった。
20年振りのミランダも最高だった。
アンディへの一言目が「この人誰?」なんて、もう!おかえりミランダ!
傍若無人な悪魔は、憎らしいほどに仕事を愛している。
あらゆる物を犠牲にして手にした功績の上に、彼女は座る。
彼女が犠牲にしてきた多くのものに報いるために、そこに座り続けなければならない。
ミランダは悪魔で居続けなければならないのだ。
そんなミランダの揺らぎが、前作以上に大きく描かれた今作。
裏切りや欺瞞が日常の世界で、再びミランダの前に現れた、ばかみたいに真っ直ぐなアンディ。
そして、誰もが恐れる彼女の隣で、パートナーとして支え続けたナイジェル。
誰よりもその才能を認め、恐れたからこそ遠ざけたエミリー。
ミランダが変わらないから得られたものと失ったもの。
それらを思い返してもなお、仕事が好きで仕方がないと笑う彼女の美しいこと。
人生って、当たり前だけど一人ひとつしかなくて。
どんなにどんなにどんなに全てを望んだとて、全てを手にすることは出来ない。
ミランダが生きてきた時代はなおさら。
特に女性は、頑なでいないと生き残れない時代だった。
だいぶマシになったとはいえ、今もなお。
その取捨選択の中で、どうしたって仕事を選んでしまうのは、他人から見たら冷酷で不幸なことなのかもしれない。
でも、仕事って楽しいんだよ。
自分の手で生み出したものが、世界中に飛び立っていくことならなおさらだよ。
仕事を愛して、魅入られて、成果を出し続けて。
わたしはどうしても、ミランダを嫌いになれないんだよなぁ。
仕事を愛して抱きしめながら、ひとつでも多くのものを抱き締められる時代に変わっているのは、良い変化の一つだと思う。
前作以上にナイジェルが素敵な紳士だった!
ナイジェルとアンディの関係がたまらなく好きなんだよなぁ。
困った時、直ぐにナイジェルに泣きつくアンディと、ぶつぶつ言いながらも手助けをするナイジェル。
本当にいい師弟で友人だよ。
そして、ラストのナイジェルの言葉!
「私の秘蔵っ子だ」大号泣です。ナイジェル〜!!!!
アンディが、ジャーナリストとして誠実に取り組んで来たことが、要所要所で大きく小さく実を結びなから物語が進む今作。ナイジェルはそれよりも前…きっと退職してからずっと、アンディを気にかけていたんだね。
そんなナイジェルだからこそ、ショーの最後にランウェイの代表として大舞台でスピーチしている姿にぐっときた…ようやく、そこに立てたね。
そしてエミリー!
今作はミランダと相対するような形だったけど、それはエミリーしかできない役だよね。
なんたって「オリジナル・エミリー」なんだから。
他の秘書全てが「エミリー達」になってしまうくらい、ミランダは彼女の事を認めていた。
だから、ランウェイから外した。
ミランダは自分にとって脅威になる人を遠ざけるから。
それは、最高の誉れであると同時に、最大の裏切りなんだよね。
仕事ができて、自制心も強く、女性の憧れを全て持っていて、それなのになぜか自信がない。
そんなエミリー自身が最高のアイコンなんだよ!って、映画を観た全人類が言いたいことを伝えてくれてありがとう、アンディ。
アンディが、エミリーに再開してからずーーーっとニコニコ嬉しそうで、エミリーも気を抜くと柔らかい空気感になったりしていて。あぁ、もう、なんでこの二人に20年の空白を与えたの?!アンディとエミリーの後日談が観たいよ!!!!
ラストを語る前に、俳優さんの話をちょこっと。
アン・ハサウェイもエミリー・ブラントも大好きだけど、メリル・ストリープはずっと憧れ。本当に素敵。
76歳でヒールを履いてしゃんと歩くだけでなく、ファッショナブルなお洋服に何一つ負けてない。
歳を重ねている事が分かるのに、それでいて、より美しい。
わたしも、あんな歳の重ね方をしたい!
映画に戻って。
ラストの「あなたは結局自分の為に動いたのよ。でも、私の為だと思っていればいいわ」というミランダの台詞。
これはどちらも正しい。誰かの為に動いたことが、巡り巡って自分のためになる。
人生って、人間関係って、そういうものだ。
日本で言うところの、情けは人の為ならずってやつ。
自分がやってきた事は良くも悪くも返ってくるし、誠実に向き合ってきたことは絶対無駄にはならない。腐らず持ち続けて、無駄にしない!って磨き続ければ、きっと何かしらの価値が出てくる。ダイヤモンドやルビーやサファイヤみたいに、誰が見ても価値があるって物じゃないかもしれないけど。
大好きな仕事が大きな資産に繋がらないことに、悲しさを感じることもある。
資本主義において、価値がないと言われているように思えるから。
でも、それはきっと、激流を進む指針になってくれる。
自信になる。価値を高めてくれる。
だから、仕事をしよう。
自分に出来る一つ一つを、誠実に、着実に。
わたしが愛する、わたしの人生を生きるために。
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