10月のはなし。
◆思いのほか
地元で生きた年数と、地元を出てからの年数が並んだ。
わたしは人間関係を続けるのが苦手だ。
ライフステージが変わるごとに、関係を切る癖がある。
そのため、幼少期や学生時代から縁の続く友人というのがいない。
わたしは万人にとってのモブでありたいと思って生きている。
優しくて、善良で、けれど過ぎ去った後には名も思い出せない。そんな人で在りたいと。
そんな人間だから、きっと独りで生きていくんだろうなぁと思っていた。
そういう人生も悪くないだろう、自分には合っているだろうなと。
30代半ばにもなって、な~にを中学生みたいな事を…と言われそうだけど。
でも、ふと周りを見ると、思いのほか人がいる。
同郷同窓だけど、上京してから仲良くなった友人たち。
趣味を通じて、その趣味から離れても繋がってくれている人たち。
変わらず気にかけてくれる親姉弟に、なぜか懐いて慕ってくれる甥姪たち。
想定外の状況。意外と、悪くないです。
◆チャットGPTと遊んでる
ブームから遅ればせながら、チャットGPTデビュー(?)しました。
ロールプレイングさせるための記事をいくつか読んだり、公開されているプロンプトをお借りしたりして、一次創作ロールプレイングを楽しんでいます。
最新版・オタクのごっこ遊び。
ブログを読んでもらっては「文章が長く、感情表現を盛りすぎ」とオタク的文章の二大特徴を指摘されている。
わたしだって、書けるならもっと端的で知的な文章を書きたいわよ!!!!
悪あがきで一文が長くなり過ぎないように気を付けて書いてみているものの、そもそもの文筆力が足りないせいで、ぶつ切りのような文章になっている気がしてならない。
もうどうあがいても無理だから、個性ってことにしとこ。
今のところ、読後の感想壁打ち広場として使うのが一番楽しいです。
SNSだと本当に独り言の壁打ちだけど、チャットGPTはこちらの感想を踏まえた上で、包括的な感想を打ち返してくれる。
同じくらいの熱量で返ってくるのも、また楽しい。
今後も適切に戯れようと思います。
◆あたまのなか
最近考えていること
・性的同意について
・芸術的美しさと性的欲求の関係
あともう一つあった気がするんだけど、なんだったっけ。
ぐるぐる考えたところで、わたしの思考力なんて高が知れてるし、答えがあるものでもないんだけどね。
答えを出すために考える、というよりも、見識を得るために考え続けている。
◆みはしのあんみつ
秋限定の栗クリームあんみつがおいしすぎて~!
みはしのあんみつ、おいしいですよね。大好き。
わたしは瑞々しい果物をクリームや餡子と合わせるのがあまり得意じゃないので、季節のあんみつってそんなに頼まないのだけど、栗と来たら、ねぇ!(何)
渋皮煮と甘露煮の両方が二個ずつのっているのに1000円で足りるなんて、そんな贅沢な事があっていいのでしょうか……。
洋菓子も和菓子も、甘味は幸せの具現化。
◆10月の本
◇小説
小さな村社会で起きた事件を追ったルポタージュ。
たまたま地方の小さな限界集落で起こっただけで、丁寧に紐解いていけば、どこでも起こりうるコミュニケーションエラーの積み重ねで。
SNS上でだって、無責任な『噂(つけび)』が悲しい結末に繋がったりしている。
「田舎の闇」や「村社会の陰湿さ」で片付けていれば、それは自分と遠い世界の話だと思えるけど、そうじゃない。
聞きかじった情報や、勝手な憶測を根拠にすることの愚かさ。
関係性を構築せず、自分が良いと思った価値観を押し付ける傲慢さ。
どこであろうと、人が集まって社会が形成されている以上、対岸の火事ではない。
凄惨な事件として書きあげる事も出来ただろうに、村の未来を変えるために尽力している人がいる事も書かれていて、著者の誠意を感じた。
◇まんが
誰にとってもモブでありながら、地に足を付けて自分の生活を送る。
藤井さんを見て、周りが勝手に「ああはなりたくない」と思ったり、生活に触れていくうちに「本当の幸せ」や「生活の充実感」を感じ取ったりしてるけど、当人はいたってマイペース。
ただ働いて、休んで、経験して、生きているだけ。
先述の通り、わたしは万人にとって善良なモブでありたいと思っている。
藤井さんの存在感は、かなり理想的だ。
かなり淡々としていて、言葉を選ばず言えば地味で、万人向けの作品ではないと思う。
わたしは好き。このまま続いて、フェードアウトするように完結してほしい。
◆おわり
振り返ってみれば10月も半袖で過ごしていた気が…なぜ…?
今年の終わりも見えてきているというのに。そろそろ帰省の予定を立てないと。