※公演内容のネタバレを多いに含みます。
上演前から良くも悪くも(どちらかというと後者)話題になっていた、新キャストでのあんステ。
チケットがご用意されたので、大千秋楽の昼公演を見てきました。
常日頃から「かれぴっぴは月永レオくん♡」とのたまっているやばい夢女のわたしが、彼の出ていない本作品を観に行くことになったのはご縁があったからだ。
一部のキャスト卒業と運営能力の低さ、新キャスト発表から某キャスト炎上まで話題に事欠かなかったあんステ。
ほぼ新規キャストであの公演数の多さ…絶対埋まらないでしょ…と思いつつ、「行けたら行くわ~」と頭の片隅に置いたまま気付けば円盤先行、ユーザー先行が終わっていた。失礼ながら大して気落ちすることも無く、終わっちゃってたか~と気付いたタイミングでプレ先行の案内が来たので、軽い気持ちで申し込んだら仙台楽日のマチネをご用意いただけた。
いざ公演が始まるとValkyrieの評判がとにかく良く、当日は待ちに待った!という気持ちで仙台へと降り立った。
結果としては、
チケットご用意ありがとうございました!!!!!!
この一言に尽きる。
それでは当時のわたしのツイートをご覧下さい。
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
めっっっっちゃ良かったです
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
しんぎんしゃいんすらも己の色に染め上げる男・斎宮宗
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
初代と比べてしまうのはあるんだけど、そういうことが全て吹っ飛ぶくらいに圧倒的な斎宮宗の世界だった。円盤買います。
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
ヴァルのパフォーマンス素晴らしかったなぁ。
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
歌唱力もダンスもお金を払ってよかったと思えるものだった。
本当に素晴らしかった。
いままで見てきたどのアイドルとも違う、夢ノ咲学院に君臨していた帝王の世界。キラキラ輝くでもない。夢を与える訳でもない。お姫様扱いもしない。世界観だけで観客の視覚を、聴覚を、思考すらも奪っていくような、エゴに塗れた舞台。
念のためにとペンライトを持参し、周囲に合わせて赤を選択したものの「これは斎宮宗の世界にあっていいものだろうか」「彼の芸術を壊してしまわないだろうか」と悩んでしまうくらいに、斎宮宗の世界だった。
パフォーマンスが終わり、演劇パートに移ってもすべてが斎宮宗であり、影片みかであり、Valkyrieだった。
それにしたってやっぱりヴァルの完成度の高さだなぁ。お師さんの世界観を一方的に浴びせるValkyrieがいた。声帯たかはしひろきだったし。生で観れて良かった。満足度が高い。
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
みかくんもぽあぽあヘロヘロしてるのにお師さん絡むと突然ヤンデレ降臨する所やぺたぺたの歩き方とかめちゃくちゃみかくん。お師さんとの身長差も最高。なずにゃんに敵意を向けきれない葛藤がとても可愛かった。
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
まだValkyrieの話しかしてないのにもう1500文字を超えている。だって、あれを1万円足らずで見て良かったのだろうかって真剣に考えるくらいに極上だった。
もう一つ驚いたのが、なずな役の大崎捺希さんのパフォーマンス。
Ra*bitsはなずにゃんのダンスやパフォーマンスが、唯一の3年生でトップユニットに在籍の経歴をもつなずにゃんで本当に素晴らしかった。一年生三人よりもステップや自分の持ち味(かわいさ)のアプローチが断然熟れていて、それをきちんと表現するってすごいなと。ちゃんとRa*bitsを引っ張っていた。
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
己の見せ方を熟知している完成されたアイドル。斎宮宗に認められた愛らしさに「生」の躍動が加わり、どこまでも可愛らしくあざとく強かな仁兎なずなというアイドルがそこにいた。整った鼻筋にきゅるきゅるのおめめ。薄めの唇は常につやつや。本当にかわいい。斎宮宗が執着する気持ちが分かる。本当にかわいい。(何回言うの)
紅月とfineは初日どれだけ怖かったろうと。舞台経験のないわたしが想像するのも傲慢だけど、あれだけ愛されたキャストの後、運営の配慮のなさも加わり、マイナスの印象からのスタートだったと思う。それでも現段階で彼らが出来るパフォーマンスを見せてくれたと思うし、そんな彼らをわたしは受け入れたい。
えいちくんは前山さんみたいな圧倒的な存在感やカリスマ性はないんだけど(この点は前山さんが凄すぎた)、純粋さ故に己の理想を求める怖さみたいなのはささもりくんの方がより際立ってたと思う。
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
どちらが優れている、という訳ではなく、どちらのえいちくんもわたしは好き。
初代fineは声もダンスも個性を際立たせつつ揃えるところはきっちり揃えていたけど、新キャスfineは個性よりも全体を添えることに注力してた気がする。特に声質がみんな似ていてクリアで高めの声だから、全員で歌うパートは綺麗だった。
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
紅月の彼は…うん。
キャス変した方がお互いの幸せのためじゃないかな。
紅月も、ケイトと大将は好き。噂の彼はどうしても印象がマイナスからのスタートで、それをプラスにする程の実力があるようには…紅月って三人が三人とも「ほかの二人を活かしたい」って思いが強いユニットだと思ってるんだけど、新キャスそうまくんは「自分が一番」って見えてしまって
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
それも「そうまが一番」ならまだいいのだけど「俺が一番」って感じで残念だった。歌声をもっと強めかっこよい方に寄せてくれたら嬉しい。彼自身がなめんなと言った以上、どうしても厳しい目で見てしまうけどそれは彼の蒔いた種。わたしにとって彼の神崎はプラス評価に転じることはなかったです。
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
大将とケイトくんは全然問題なく受け入れられたよ。初代の凄まじい愛され具合と完成度の高さの後の2代目で特に紅月は噂の彼のせいで厳しい目に晒されることになってしまった中で、本当に頑張ってくれたと思う。何様目線だよって感じだけども。
— はるき🦁 (@hrk_24l7) 2019年2月15日
あんステを愛してきた人ほどMoMを観ることに躊躇いがあるかもしれない。けれど、Valkyrieのパフォーマンスだけでもいい、ライブパートだけでいいので観てほしい。
不運に見舞われ、ついていないと同情すらされた今回のあんステ。わたしも観るまでは「運が悪い舞台だな」という印象を抱えていた。けれど、本当についていないのは彼らのパフォーマンスを観ずに終わることだ。
憎悪を煮詰め作品に昇華させる斎宮宗と、彼を盲目的に崇拝し敬愛する影片みか。彼らを愛して向き合ったふたりの役者が魅せたあの舞台を、わたしも愛したいと、そう思った。