読んだもの2022-07

梅雨と梅雨明けをいったりきたりする7月だったね。

本日のラインナップはこちら。

 

小説

ナキメサマ

ぬばたまの黒女 作家・那々木悠志郎シリーズ/阿泉来堂

本屋さんでおすすめされていたのを見たタイミグでサブスクにきていたので読みました。

角川エンタメホラー!って感じ。

違和感が「勘違い」ではなく違和感のまま進むので、どんでん返しというより「ですよね」の方が強い。

文章の冗長さはあるけど、慣れればサクサク読めるライトホラー。

四巻まで出てるみたいですが、購入するかは悩むところ。

 

死にたがりの完全犯罪と部屋に降る七時前の雨/山吹あやめ

コロナ禍で暇を持て余した貧乏大学生2人が理系探偵を始める話。

いわゆる「日常の謎」で短編連作です。

一話辺りが短いので、一気読みというより合間に一話ずつ読んでいました。

田舎の閉塞感、決められたレールから逃げたいけど逃げ切れない事への諦観…少しだけ分かる。

続編が出ているようで気になっています。

 

お孵り/滝川さり

田舎の因習に巻き込まれる土着ホラー。

途中からキャラもの感が強くなったけど、エンタメホラーとして楽しめました。

一件落着とみせかけたラストも土着ホラーらしい終わり方でわたしは好き。

 

狗神/坂東眞砂子

土着信仰と昼ドラ的人間関係って、どうしてこうも相性がいいのか。

男女の業と因果に差別が重なりあって起きる惨劇の話。

話はおもしろかったけど、ちょっと昼ドラすぎて疲れた。

 

丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。(12巻)/竹村優希

澪ちゃんの葛藤を、よく言えば丁寧に書いているのだけど、なんか毎回同じような事で悩んでない?

やっと好感持てるようになってきた!と思ったのに、全然そんな事なかったわ…他のキャラはみんな好きだから続刊もおそらく読みますけども。

東海林さんと佳代ちゃん、切ないけど、二人で過ごせる時間が持てて本当に良かった。

 

ケーキ王子の名推理(6巻)/七月隆文

葵さん好きだから、不器用すぎる告白を一緒に応援しちゃったよ~!

カップルになってぐぐっと距離が近づいた颯人くんと美羽ちゃんの初々しい勘違いもニコニコするね。

進路に悩む美羽ちゃんの夢が定まって良かった。

 

まんが

氷属性男子とクールな同僚女子(6巻)/殿ヶ谷美由記

アニメ化決定おめでとうございます!

大好きなまんがだから嬉しい楽しみ~!

サイドカップルがぐんぐん距離を縮める中、主人公カップルは相変わらずのペースなのが可愛い。

それぞれのペースでいちゃいちゃしてくれさい。

 

ひかえめに言っても、これは愛(既刊2巻)/藤もも

アプリで読んでいて好きな感じだったので購入。

堅苦しいほど真面目なヒロインとヤンキーヒーロー。

よくある王道の組合せだけど、絵もきれいだし、りさちゃん(ヒロイン)の不器用さが愛しい。

 

髪を切りに来ました。(5巻)/高橋しん

島の子たち東京見学大冒険編。

どこかのタイミングで東京という場所にケリをつけに行くんだろうなぁとは思っていたけど、一星くんはもう一人じゃないね。

一星くんの成長がたくさん詰まった巻でした。

紙書籍は最終巻なんですね。次巻以降は電子のみだそうで。

元々電子派だから困らないけど、今後はこういうのが増えていくんだろうなぁ。

 

の、ような。(既刊5巻)/麻生海

2巻くらいまでサブスクで読んで、好きだったので購入しました。

ある日突然子どもを育てる立場になったらどうしようね。

周りに子どもが増えてきた中で、出来るだけ子どもではなく「個人」として接するように努めているけど、養育となるとまた話は別だし。

愁人の無計画さとキナちゃんへの甘えっぷりには膝詰め5日間説教したいし、行政制度的に難しくない?と思うところはあるけど、そこはまぁ、フィクションなので。

あらゆる場面において、キナちゃんが過度に子ども扱い・親扱いせずに個を尊重している姿が好き。

 

Artiste(8巻)/さもえど太郎

新刊が出る度に「もう一年経ったの…?」となる。

ジルを中心としつつ、他のキャラにもスポットが当たって、どのお話も大好きだな~!

でもやっぱりカトリーヌがアパルトマンを譲り受けた話がね、泣いてしまった。

人に歴史ありってやつだねぇ。

 

SANDA(4巻)/板垣巴留

柳田先生~!!!!

やっと三田たちに耳を傾けてくれる大人が出てきた…いや、一応敵だけど…。

二胡ちゃんすごくかわいいな、天真爛漫。

「子ども」である限りは何をしても(大人殺しも)許される歪な世界の中で、大人と子どもの境界線を行ったり来たりしている三田がこれからどう成長していくのか。

三田と二胡ちゃんの初々しい青春パートと、若さに執着した大人によって歪められた生天目ちゃんのような子どもとが入り混じる不自然さはさすが。

14歳って年齢が本当に絶妙。

 

薫る花は凛と咲く(3巻)/三香見サカ

スポ大に水族館デートにお家にお友だちご招待と、青春が詰まった巻。

初めてのお友だち来訪に喜ぶ凛太郎ママの息子に対する思い。

こんなの、泣かずに読めるわけない。

凛太郎くんが優しいままに成長出来たのは、ご両親の存在があってこそですね。

 

ねこと私とドイッチュラント(6巻)/ながらりょうこ

アイスも果物もおいしそ~!いいなぁドイツ!

どこか受け身がちで控えめな印象だったトーコちゃんから将来の夢が明確に語られて、こちらまで嬉しくなっちゃった。

ビザの申請が通って良かったね。

ムギくんの見ている世界、キラキラまぶしくて楽しくて、改めてこの作品が好きだなぁ。

 

海が走るエンドロール(3巻)/たらちねジョン

「撮る」と「撮られる」の関係性も暴力じゃない?

凄く分かる。どんな行動も感情も、大なり小なり暴力性を孕んでいるよ。

やりたい事をやるための手段の一つとして、自分を切り売りするのが手っ取り早いことも、それに対する葛藤もめちゃくちゃ分かるよ~~~。

もう、「分かる」しか出てこない巻だった。

 

つれないほど青くて あざといくらいに赤い(2巻)/tomomi

新キャラの登場と共に、深まる謎。

先輩の存在もだけど、アラタのご家族もまた謎じゃん…。

時おり挟まる未来パートにも翻弄される、けど、嫌じゃないのがうまい。

 

10年ぶりの初カレがすごい(2巻)/茶九楽ゆっけ

あれ、これ、1巻読んだときログにまとめ漏れしてる気がする。

執着溺愛系少女漫画、いわゆる癖漫画ですね。

ほんと、少女漫画とTL漫画の区別がつかなくて困惑するわよ…。

 

顔だけじゃ好きになりません(5巻)/安斎かりん

浴衣デートに誕生日と、付き合い始めてから糖度の上昇が!すごい!!!

グイグイ来る奏人先輩と、振り回されつつオイシイところはばっちりおさえる才南ちゃん。好き。

表紙の時点で才南ちゃんしか見てない先輩、良い。

 

死神に嫁ぐ日(既刊9巻)/椿カヲリ

試し読みしたら好きだったので、一括購入。

すっごい良いところで…終わった…鉄次どうなるん…。

登場人物みんな大好きだし、初ちゃんは死神さんと幸せになってもらわないと困るし、もうみんな幸せになれ…。

 

まとめ

7月は一括購入一気読みがいくつかありましたね。

ホラー小説が多い辺りに夏を感じる。いつもか。

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