3月はあまり漫画を読まなかった。
続刊が出ている物は購入済みなので積読になってます。
このまま積んでゴールデンウィークに一気読みしようかな。
小説
AX/伊坂幸太郎
積読にしていた殺し屋三部作の三作目。
伊坂さんは「一見そう見えない人の別の顔」を書くのが上手い。
だって、文具店の営業担当で恐妻家で、殺し屋。なんだそれ。
主人公の仕事柄…というかこのシリーズの特性上、普通に人が死ぬんだけど、なんで読後じんわり温かい気持ちになるのか。
前二作と比べてエンタメ性には劣るけど、そこが兜(主人公)らしくて良い。
一人の人間がほの暗い人生を抜け出し、家庭を築き、その細やかな幸せを守りたいと願う。そいう言うドラマを描いた作品だった。
奥さんとの出会いの回想、あのタイミングはずるい。
タイトルはよく聞くけど未読だった作品。サブスクで借りました。
「自立した女性の恋愛短編集」という感想を見かけるけど、これは「自立「したい」女性の恋愛短編集」だと思う。
『雪が降るまで』がいちばん好きかな。
わたしもちょうどいい感じの人の仮面をかぶって、強かに生きたい。
表題作は、自分たちを箱庭に閉じ込めて「これ以上の幸せなんてないよね、今がいちばん幸せだよね」って言い聞かせるグロさがある。
アニメ映画は感動の純愛作品!みたいなCMだった気がするんだけど、どこをどう読めばそういう解釈に…?
わたしにはハッピーエンドの未来が見えなかったよ。
あひる/今村夏子
こちらもサブスクで借りました。
今村さん、初めましてだったんだけど、好みでした。
児童書の様な平易で淡々とした文章なのに、全体にほの暗さが這っていてぞわぞわした。
曖昧で物語の余白が多い分、意味が分かると怖い話の様な考察をしてしまう。
この世のほとんど、あらゆるものは代替可能なんだよね。
他の作品も読みたいリストに入れました。
禁じられた遊び/清水カルマ
映画化記念なのか、単に履歴からのおすすめか、サブスク欄で激推しされたので借りました。
元凶や落ち含め、全てが予想の範囲に収まるエンタメホラー。
映像映えしそうなので映画になるのは正解だと思う。
ホラーに出てくる女性の執着心と男性の役に立たなさは様式美。
忌少女/清水カルマ
禁じられた遊びの前日譚。サブスク対象だったので借りました。
自分の悲しみや憎しみを晴らすためだけに美雪に振り回されるママが不憫すぎる。
固執した感情がよく分からないので、終始「愚か…」と思いながら読んだ。
後日談もあるらしい。せっかくだから読もうかな。
准教授・高槻彰良の推察9 境界に立つもの/澤村 御影
彰良先生とご家族(主に母親)のやり取りがつらくて「今すぐココアを!大量のマシュマロが入ったココアを!!!!」と思いながら、彰良パパも板挟みなんだなぁと。
わたしは彰良先生が大好きなので、同情より憤りが勝ってしまうけども。
大学3年になり、将来も視野に入ってきたことで、深町くんが今までどれだけ「一人の人生」を意識せざるを得なかったのかが書かれていて胸がぎゅっとなった。
今回のMVPは誰が何と言おうと難波くん。難波くんがいてくれてよかった。
信じてたけど、ちょっと心配だったから。もう次巻以降、怖くないぞ。
さえづちの眼 比嘉姉妹シリーズ/澤村 伊智
中編三作、どれも面白かった。
過去作の登場人物が出てきたり、出来事がリンクしていたりして、よりシリーズ感が強かった印象。
三作品とも「母親の愛情からくる呪い」の物語だった。
土着ホラーが好きなので表題作も面白かったけど、二作目の「母と」が好きかな。
オチが付き切らないモヤモヤも含め、洒落怖感が強い巻でした。
ばくうども読みたいけど単行本化待ち。
まんが
口が裂けても君には(新刊8巻)/梶本あかり
正式な両想い&婚約者となり、デレ全開のみろくさん、かわいい。
紅一と友人になりたいミコトもかわいい。かわいい姉弟。
「もう友人だと思ってたんだけど…?」とショックを受ける紅一もついでにかわいい。
不穏なところで終わったけど、サヤさんとウダくん大好きだから、おまけも含めてきゅんした。
トナリはなにを食う人ぞ ほろよい(新刊10巻)/ふじつか雪
りっちゃ~~~ん!!!
いつもすずなの背中をグイグイ押してくれるりっちゃんが、妊娠でメンタル不安定ながら「ありがとう」って泣くの、ぐっときた。
己のスケベ心を全肯定する時だけやたらと早口になる瀬戸くん、男子全開で良きです。
どこカップルもらぶらぶだからIQ放り投げて読めるの最高。
コレットは死ぬことにした 女神編/幸村アルト
はぁ~~~~~~~~~~良き。(顔面を両手で覆い天を仰ぐおたくのAA)
続編で見たいもの全部詰まっていた…嘘です、コレットデュオヘルの旅トリオの話や、柊ちゃんとの女子会、アポロン様とハデス様のダウナー男子会など、見たいもの上げたらきりがないです、強欲なおたく!!!
でも、ハデス様とコレット、二人らしい結婚式にも参列出来て(突然の参列者面)、続編を出して頂いたことにひたすら感謝。
アニメ化記念に無料公開されていたのでアプリで読みました。
なんだかんだ16巻(現時点での最新刊)の半分くらいまで読めてしまった。
小説は私的な理由から読むのを断念してしまったのだけど、漫画版は楽しく読みました。
当たり前に玉葉妃好きだな。美しく賢く強かな人が好き。
猫猫がおもしれ~女すぎるのよね…これはわたしのひとりごと。
まとめ
アウトプット練習用に作ったブクログ、やっと慣れてきた気がする。
以前は一度読んだ物は大体大筋を覚えていたのだけど、最近はあまり記憶にない事も多くて、読書の惰性化を感じていた。
感想を書くようになってから「ここが面白かったんだな」「あれは納得できない」等、自分の感情の可視化が出来て面白い。
感想を書くのが下手くそなので、その辺のコツもつかめるようになると嬉しいな。