ラーメンズを知った当時、わたしは片田舎の学生で「舞台を追いかける」なんて発想もなくて、姉弟を巻き込んでお金を出し合ってDVDを買うくらいしか彼らを追うことができなかった。
だから、ラーメンズが生活の一部だったわけじゃない。
それでも、わけのわからない世界観で爆笑出来ることを知った。
笑いと切なさ、笑いと怖さが共存できることを知った。
言葉遊びの深さと楽しさに驚きと感心を覚えながら、それより笑うことで忙しかった。
クールでスマートに見える小林賢太郎と、個性的な風貌の片桐仁。
2人が、何もない舞台の上でドシンプルな服装で作り上げる世界が大好きだった。
心の底から「面白い」と思えるものを知った。
わたしの笑いの全てだった。
だった、じゃない。今でも大好きだ。世界で一番好きな「笑い」の世界だ。
円盤化されている中で一番古い第五回公演「home」を今見ても爆笑する。
ジャンバルジャン、頑張るジャン。
ラーメンズも、KKPも、小林賢太郎テレビも、カジャラも、他にも全部、一つも過去形なんかじゃない。
全部全部、どれも現在進行形で大好きだ。
小林賢太郎が生み出した世界に、楽しそうに無邪気に生きる小林賢太郎が大好きだ。
大好きなんだよ。どうしたらいいんだろうね。
これを書いている中で、小林賢太郎よりにやっとアクセス出来たので読みました。
https://kentarokobayashi.net/message/2020/12/01/3776/
4,5年前から決めてたって。実は足が悪くてですねって。
そんな大事な事、何でもない事みたいに言わないでよ。
片桐仁は「がんばって~」と、変なマスクをつけて言ってました。って。
面白かったです。じゃないよ、さりげなくコンビ仲アピールしないでよ。
貴方が世界で一番面白いと思っている男が、やっぱりいつも面白いことなんて、ラーメンズファンはみんな知ってるよ。そんな分かりにくくて分かりやすい相方自慢しないでよ。
この先、小林賢太郎が舞台にいない世界になるんだって、どうしようって迷子になったみたいに混乱して、段々感情が追い付いてボロボロ泣いてるのに。
それなのに、当の本人はなんか視界が広いですよ。っていうし、相方は相方でいろいろ新しいことを考えているようなので、楽しみにしていてださい。っていうし。
寂しくて寂しくて、もう、本当に寂しいけど、なんか納得しちゃうじゃん。
でも「ポツネン氏の奇妙で平凡な隠居生活」とか「美大じじい」とか言われたら、観たくてたまらなくなっちゃうでしょ!!!!!!!
小林賢太郎はいつもずるい。
あーーーーー寂しいなぁ。寂しい。
大好きなんだもん。どんなに納得しても寂しいよ。
「お疲れ様でした」も「ありがとう」もあるけど、今は寂しいの方が断然大きい。
『小林賢太郎は劇場にいます』
この一文が大好き「だった」なんて、これから先も言えないよ。